◆こどもの成長についての満足度
(「満足している」と回答した親の割合=%
1993年、文部省「家庭教育に関する国際比較調査」)
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日本 |
韓国 |
タイ |
米国 |
英国 |
スウェーデン |
0〜3歳 |
68.7 |
78.7 |
68.5 |
93.1 |
92.7 |
94.4 |
4〜6歳 |
53.7 |
61.1 |
67.0 |
88.5 |
89.1 |
89.2 |
7〜9歳 |
47.3 |
57.8 |
69.4 |
82.8 |
78.1 |
84.6 |
10〜12歳 |
36.3 |
52.9 |
74.1 |
84.5 |
83.3 |
82.7 |
「あなたはあなたの子供の成長について、満足していますか?」日本の親は、子どもの成長に対する満足度が最も低く、子ども自身も自己評価が低いそうです。(表)
それにしてもアメリカやイギリスは非常に満足度が高いですね。これは、日本と違って、価値観が多様化しているためだと思います。日本では、乳児期は、早く歩けたり、早くしゃべれたり、早くおむつが取れることを望み、幼児期では人よりきちんとできたり、いろいろなことができたり、学童期になると勉強やスポーツができることを望みます。すべて他の子どもとの相対的な比較に目を奪われたり、早く成果を上げようと焦ったりするために満足度が少なくなるのでしょう。でもこのような見方は子どもの豊かな成長を見失うことになります。
反省したり、よりよいものを求める事は必要ですが、ゆとりを持って、豊かな、大きな気持ちで子どもを見つめ、今の子育てに自信を持って、子どもの成長に満足する気持ちも必要かもしれません。